ごあいさつ
近年、医療施設における褥瘡治療と予防は、チーム医療の中で専門職が協働して行われている。しかし、在宅や介護施設においては、医療職、介護職、家族・患者等、直接ケアに関わっている全ての方に対する褥瘡治療と予防法の普及や在宅と医療施設とのスムーズな連携が重要となります。また、在宅での褥瘡治療と予防法の普及には生活の視点が欠かせず、日頃の過ごし方や経済状況、患者や家族のこだわりなども考慮した、多様性のある対応が求められます。
日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会は、在宅ケアにおける講演会、講習会ならびに在宅ケアの症例検討、 在宅問題の提起と解決に向けた事例検討など在宅ケアについて積極的に活動し、褥瘡をはじめ、様々な創傷管理における個々の問題の解決を目指しています。さらに、「在宅高齢者のための栄養支援委員会」,「リフトのある生活委員会」,「在宅下肢創傷対策委員会」,「床ずれ予防プログラム委員会」等、様々な委員会を開催し、この情報を広く皆様に届けることで、様々な課題を解決できる一助として活動しており、特に、毎年開催しております『総会・学術集会』を情報発信の機会として位置づけております。
2025年度の日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会総会・学術集会は、第11回目の大会となりますが、九州初の開催となります。【2025年4月19日(土)・20日(日)の2日間:開催地 鹿児島県鹿児島市】
今回のメインテーマは、『幸せを感じるとき』です。
十人十色と言われるように、人によって価値観は様々で、『幸せ』の形も違うものだと思います。
自分にとっての『幸せ』の形,生活の中で『幸せ』を感じるとき,日頃の褥瘡ケアの中で『幸せ』を感じるときについて、多くの方々に語り合っていただける機会になればと思っております。
そして、『人々の幸せを喜び』,『自分自身の幸せを感じる機会』であればと企画いたしました。
また、総会・学術集会におきましては、講演、発表、質疑応答などを通して、楽しく学びを深められるように企画しております。
全国からの多くの皆様方のご参加を桜島とともに鹿児島でお待ちしております。
もちろん、観光スポットや食のおもてなし等、鹿児島の魅力的な環境の中で満足していただき、皆様の『幸せを感じるとき』に貢献できると確信しております。
大会運営に関しましても、すでに準備は進めておりますが、実行委員会のメンバーや関係者の方々のご協力をいただきながら、総会・学術集会の運営に努めて参ります。
最後に、皆様の温かいご支援をお願い申し上げます。
第11回日本褥瘡学会・在宅ケア推進協会 総会・学術集会
大会長 安藤 美佐